佐藤耳no耳

佐藤耳といいます。小さな詩のような物語を不定期で書いてゆきます。また、読めばなんだかすっきり?為になる?「きょうの呪文」もできれば頑張って更新したいな。いずれは小説とかも発表するかも、です。幻想的な文章、少し怪奇成分の混じったものが大好きなんですが、ホンモノのオバケは苦手だよ。写真、イラストはすべてフォトAC様、イラストAC様から。心より感謝しています。また規約に則って使用させていただいています。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の朝、宇宙卵を産む少年

君は男の子だっていうのに、いろんなものの卵を産んでは育てたい、と思う、まったくお母さんみたいな少年なんだね。 キラキラひかる緑の石や、かわいい動物のシールを集めたり、クッキーとかを焼く君が、いちばん愛してる色鉛筆はやっぱりピンク。 わたしな…

ペットボトルのなかの雲

できるだけ遅く歩く人がわたしです。スローモーな軽快さでいると万物もまた、ゆったり流れ、ペットボトルの水でさえ、悠然とした雲となります。 ボトルをかたむけ、水のかわりに雲を呑む。そうすると雲そのものが記憶してた、わたしたちと、この星の歴史が自…

わたしの庭に舞い降りる小鳥

ノッポにして飄々、スタイリッシュじゃないけど、黒のタキシードをさりげなくまとった少年が庭にやってきました。 庭師、のつもりでいるのかな? スコップまで手にした少年。よくよく見ると、彼は隣のクラスの井上くんでした。 少年はいいます。この男の子と…

アサガオは死に、蝶となって飛んでゆくのです

アサガオの開花を撮影した、すてきな自主映画をみたことがあります。朝、蕾から花がひろがり、夜にむかってしぼむ様子までを撮った映画です。 早回しで撮ったフィルムではありますが、花に小さな娘が坐っていたり、コロボックルみたいな子どもたちが歌をうた…